クライアントワークで生活を守りながら、段階的に資本を積み上げる。 各フェーズの条件を満たしてから次へ進む、ボトムアップの成長戦略。
各フェーズに「卒業条件」を設ける。条件を満たしてから次フェーズへ進む。
| クライアントワーク売上 | 1,800万円 |
| BF試験的売上 | 〜50万円 |
| CEO(役員報酬+経費) | △900万円 |
| Pre-Seed人件費(副業2名) | △480万円 |
| インフラ・ツール・雑費 | △180万円 |
| 営業利益 | +290万円 |
クライアントワーク1,800万で月次黒字。創業融資1,500万は温存できるバッファ。副業2名(CTO候補・BizDev候補)の人件費も自己調達で賄える。
| 項目 | Seed直後 | 1年後 |
|---|---|---|
| Brainforce MRR | +30万円 | +100万円 |
| クライアントワーク | +90万円 | +50万円 |
| CEO(報酬+経費) | △75万円 | △75万円 |
| CTO フルコミット | △75万円 | △75万円 |
| Engineer M4 | △55万円 | △55万円 |
| BizDev M4 | △55万円 | △55万円 |
| インフラ・マーケ | △30万円 | △30万円 |
| ネットバーン | △170万円 | △140万円 |
Seed 5,000万 ÷ 月170万 = 約29ヶ月 runway。MRR成長でネットバーンは縮小。MRR月100万超えでクライアントワーク完全撤退。
| BF ARR | 5,000万円 |
| Nanimono・その他 | 500万円 |
| 人件費(5〜8名) | △4,000〜5,000万円 |
| インフラ・マーケ | △500万円 |
| 営業損益 | ±0付近 |
損益分岐点を超えるフェーズ。Series A資金で先行投資を継続。
| BF ARR | 10〜20億円 |
| Odyssey API収益 | 5〜10億円 |
| Nanimono・その他 | 2〜5億円 |
| 人件費・運営費 | △10〜15億円 |
| 営業利益 | 黒字化 |
各フェーズのARR目標を支える、具体的な料金設計。
| プラン | 月額(税抜) | ターゲット・内容 | 競合参考 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 試用・個人。アプリ1本・限定機能 | — |
| Starter | 3,000〜5,000円 | 個人開発者・スタートアップ初期。アプリ3本・Odyssey基本統計 | Cursor Pro ~3,000円 |
| Pro | 1〜2万円 | 成長スタートアップ・非エンジニア経営者。アプリ10本・Odyssey BI | Claude Code ~1.5万円 |
| Business | 8〜15万円 | 中規模事業者。無制限・Odyssey API・カスタム分析 | — |
| Enterprise | 50万円〜 | 大企業。専用モデル・SLA・複数アプリ横断Odyssey | — |
初期競合はCursor・Claude Codeなどエンジニア向けツール。しかしBrainforceのICPは非エンジニア経営者であり、競合が取りにいかない市場から入る。
Starterで顧客獲得 → Odysseyデータ蓄積 → 「使うほど精度が上がる」体験でProへのアップセルを促進。初期ARPUは低くてもNRR(売上維持率)が高い設計。
| フェーズ | 平均ARPU/月 | 顧客数 | MRR | ARR |
|---|---|---|---|---|
| Phase 0末 | 1〜3万円 | 3〜5社 | 3〜15万円 | 〜180万円 |
| Phase 1末 | 4〜5万円 | 10〜20社 | 50〜100万円 | 600〜1,200万円 |
| Phase 2末 | 8〜10万円 | 50社 | 400〜500万円 | 4,800〜6,000万円 |
| Pre-IPO | 15〜20万円 | 200社+ | 3,000〜4,000万円 | 3.6〜4.8億円 |
※ ARPUはOdysseyデータ蓄積とともに自然に上昇する設計。値上げではなく価値向上による単価増。
| プラン | 月額(税抜) | 提供内容 |
|---|---|---|
| BF統合版(標準) | BF料金に含む | Brainforceで作ったアプリへのOdyssey自動統合・BIダッシュボード |
| API単体(外部事業者向け) | 10〜50万円 | Trait取得・行動予測・ペルソナ分析API。データドメイン数で精度が変わる |
| エンタープライズ | 100万円〜 | カスタムモデル・専用サポート・SLA保証 |
| 時期 | BF顧客数 | BF ARR | Odyssey API | 合計ARR |
|---|---|---|---|---|
| Phase 0末(2026 Q3) | 3〜5社 | 180〜300万円 | — | 300万円 |
| Phase 1末(2027 Q4) | 10〜20社 | 600〜1,800万円 | — | 1,200万円 |
| Phase 2末(2029) | 50社 | 5,000万円 | 500万円 | 5,500万円 |
| Pre-IPO(2031〜) | 200社+ | 10〜15億円 | 5〜10億円 | 15〜25億円 |
| 根拠 | 内容 |
|---|---|
| 創業者の実証性 | 星野自身がBrainforceを使ってPlangersの全プロダクトを開発している。「このプロダクトで何ができるか」を最も説得力ある形で示せる |
| 初期顧客の存在 | 3〜5社が月額料金を払っている事実。日本のSeedでは「初期顧客がいる」だけでバリュ3〜5億は取れるレンジ |
| データフライホイールの希少性 | 「サービスをまたいだ個人理解」は国内に競合が存在しない。構造的に模倣困難なモートが差別化として機能する |
| マルチプル正当性 | B2B SaaS × データプラットフォームは早期段階でも高PSRが許容される。国内Seed調達事例(2〜10億pre-money)の中位 |
| 根拠 | 内容 |
|---|---|
| ARRベースの妥当性 | B2B SaaS Series Aの国内平均PSRは3〜5x。ARR 5,500万 × 3.6x = 約20億。データプレミアムを加算すれば上振れ余地あり |
| Odyssey APIのポテンシャル | 外部API提供開始時点でTAMが急拡大。「Brainforceが作るアプリ」だけでなく「既存アプリのOdyssey統合」という新市場が開く |
| 解約率の構造的低さ | 使うほどOdysseyデータが蓄積されるため、解約するほど競合に対して不利になる。ロックイン構造がLTV/CAC比を高める |
| データドメイン3以上 | 3ドメイン以上でクロスドメイン理解が機能し始め、Odysseyのユニークさが数字で証明できる段階 |
各ラウンドで希薄化がどう進むかを可視化。創業者比率を意識して設計する。
| 株主 | 株数 | 比率 | 評価額参考 |
|---|---|---|---|
| 星野隆太 | 990,000 | 76.5% | 約3.8億円 |
| SO Pool(未発行) | 109,524 | 8.5% | — |
| CTO(SO) | 38,889 | 3.0% | 約1,670万円 |
| Seed投資家 | 129,412 | 10.0% | 5,000万円 |
| エンジェル等 | 26,471 | 2.0% | 約1,000万円 |
| 合計 | 1,294,296 | 100% | post-money 5.5億円 |
| 株主 | 株数 | 比率 | 評価額参考 |
|---|---|---|---|
| 星野隆太 | 990,000 | 69.6% | 約15億円 |
| SO Pool残 | 109,524 | 7.7% | — |
| 役員SO(CTO+他) | 67,389 | 4.7% | 約1億円 |
| Seed投資家 | 129,412 | 9.1% | 約2億円 |
| Series A投資家 | 127,984 | 9.0% | 2億円 |
| 合計 | 1,424,309 | 100% | post-money 22億円 |
参画タイミングが早いほど株価が低く、リターンが大きい。これがCxO採用の武器になる。
税制適格ストックオプションを使うことで、行使時の課税を売却時まで繰り延べられる。 年間行使限度額1,200万円の制約があるため、IPO前後の設計に注意が必要。
東証グロース市場の一般的なPSRレンジを適用。データモートプレミアムを織り込む。
※ PSRはデータモートプレミアムを含む想定。東証グロースの平均PSRは5〜10x程度だが、Odysseyの構造的優位が証明された場合は上位レンジを適用可能。
※ CEO持分はSeries B・C・IPO公募による希薄化を織り込んだ現実的な試算(45%)。Series Aのみで計算すると69.6%だが、その後のラウンドで実態は40〜50%に収束する。
※ CTO持分はSeed時SO(3%)がB・C・IPO公募で希薄化した結果の約2%。行使価格429円に対するネット利益で試算。
※ 上場タイミングは時間軸ではなく事業フェーズで決定する。
初期は最小限に抑えてバーンを守る。本当の報酬はIPO時の持分流動化で回収する。
調達後のCEO報酬の目安:調達額の10%以内/年 が投資家への説明責任として許容範囲。初期は低く抑え、CTO採用・開発に資金を集中する。
| フェーズ | 時期 | CEO | CTO | CFO / CBO | 考え方 |
|---|---|---|---|---|---|
| Phase 0 Bootstrap |
〜2026 Q3 | 月45万グロス 手取り30万 + 経費30万 = 法人コスト月75万 |
— | — | 生活費月60万以上(経費30万+手取り30万)。クライアントワーク収益で全額賄える |
| Phase 1 Seed〜Series A |
2027 | 月40〜60万 | 月50〜80万 | — | バーン抑制。CTOはエンジニア市場相場(年収1,200万〜)に配慮しSOとトレードオフで交渉 |
| Phase 2 Series A〜B |
2028 | 月80〜120万 | 月100〜150万 | 月60〜80万 | ARR成長中。市場水準に近づける。CFO/CBOの採用タイミング |
| Phase 3 Series B〜C |
2029〜2030 | 月150〜250万 | 月150〜200万 | 月100〜150万 | 事業成熟。CXO採用競争に耐えられる水準へ |
| 上場後 IPO〜 |
2031〜 | 月300〜500万 | 月250〜350万 | 月200〜300万 | 上場企業水準。有価証券報告書で開示。高すぎると株主圧力 |
CTOはPhase 1時点でCEOより高くなる場合がある。エンジニア市場の転職相場(大手テック年収1,200〜1,500万)に合わせる必要があるため。SOとのトレードオフで交渉する。
CFO・CBOはSeries A以降で採用。それまでCEOが兼務。業績連動賞与はPhase 3以降から設計する。